Ubuntu 15.04のインストールと快適に使うための基本設定

Ubuntu 15.04 Vivid Vervet リリース 新機能はsystemdやLIMの採用

Ubuntu 15.04 (Vivid Vervet : 鮮明なベルベットモンキー)が、2015年4月23日にリリースされました。

Ubuntu 15.04 インストール

VividVervet ReleaseNotes - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/VividVervet/ReleaseNotes

Ubuntu 15.04では、Linux Kernelのバージョンが3.19にアップグレードされています。また、Gnomeのバージョンは3.14で、GTK 3.14がサポートされます。

重要な変更として、Linuxの起動処理とサービスを管理するinitシステムが、「Upstart」から「systemd」に移行されました。

デスクトップユーザーにとっては、目に見えない部分ではありますが、Ubuntuのシステムとしては大きな変更になります(体感的には、以前より起動速度が速いですね)。

Unityは7.3.2が採用され、新機能としてLIM (Locally Integrated Menus)がデフォルトになりました。

LIMとは、グローバルメニューではなく、各アプリケーションのタイトルバーに表示されるメニューのことで、マウスオーバーすることでメニューを表示できます。

その他にも、Ubuntu 14.04以降公式リポジトリから削除されていたFFmpegが、Ubuntu 15.04では公式リポジトリからインストールできるようになっています。

Ubuntu 15.04は、LTSではなくNon-LTS(メンテナンスリリース)なので、そのサポート期間は9ヶ月です。

結局、Ubuntu 15.04ではUnity 8が実装されず、特に見た目に限って言えば、多くのデスクトップユーザーにとって、新機能と呼べるようなものは搭載されていません。

ただ、Windowsのような商用OSとは違い、「同じ操作性で安定したOSを長期間使えること」が、UbuntuをはじめとするオープンソースLinuxの最大のメリットです。

以下、Ubuntu 15.04のインストール方法と、インストールした後にやっておきたい、Ubuntuを快適に利用するための基本設定をいくつか紹介します。

Ubuntu 15.04 インストールのシステム要件

今回、Ubuntu 15.04用の「Ubuntu Installation Guide」は発行されず、Ubuntu 14.04 LTSのガイドが使用されています。

Documentation for Ubuntu 15.04 https://help.ubuntu.com/15.04/index.html

そのため、公式な推奨システム要件は、「CPU: Pentium 4 (1GHz), Memory: 512MB, HDD: 5GB」のままで、変更はありません。

このスペックでは、Ubuntu Unityは重くて使い物にならないので、最低でもSandy Bridge 世代(2011年)以降のCPUが搭載された、メモリ2GB以上のPCにインストールするようにしましょう。

実際に私がUbuntu 15.04をインストールして使っているPCは、Lenovo G570 (CPU: Celeron B800 (1.5GHz), Memory: 2GB, HDD: 320GB)なので、一応の目安としてください。

このスペックであれば、インターネット、ドキュメントの作成、動画や音楽の再生など、標準的な利用の範囲で、特に問題なく使えます。

なお、公式なUbuntuの認定ハードウェア情報は、「Ubuntu Certified hardware」から確認することができます。

Ubuntu 15.04のインストールDVDを作成する

Ubuntu 15.04を新規インストールするには、まず、Ubuntu 15.04のISOイメージをダウンロードして、「インストールDVD」を作成します。

Ubuntu 15.04 ダウンロード

Download Ubuntu Desktop http://www.ubuntu.com/download/desktop

Ubuntuのダウンロードページにアクセスしたら、Ubuntu 15.04の「Choose your flavour」リストから64bit版か32bit版を選びます。

お使いのパソコンが、Windows 8や64bit CPU搭載のマシンならそのまま「64bit」を、Windows 7や32bit CPUで、搭載メモリが2GB以下なら「32bit」を選ぶようにしましょう。

「Download」ボタンをクリックすると、「Contribute to Ubuntu (寄付金のページ)」が表示されますが、そのままダウンロードを継続したいときは、下部にある「Not now, take me to the download」リンクをクリックします。

Ubuntu 15.04のISOイメージ「ubuntu-15.04-desktop-amd64.iso (64bit, 1.1GB )」、または「ubuntu-15.04-desktop-i386.iso (32bit, 1.1GB )」のダウンロードが完了したら、右クリックメニューから「書き込む」を選んで、DVDにディスクイメージを書き込みましょう。

Ubuntu 15.04を試してからハードディスクにインストール

Ubuntu 15.04のインストールDVDを挿入して、PCの電源を入れると、Ubuntuを試すかインストールするかを選択する画面が表示されます。

すぐにハードディスクへのインストールを開始するのではなく、必ず「日本語」を選択してから、「Ubuntuを試す」を選んで、Ubuntuが正常に起動できるか確認しましょう。

Ubuntuのインストールには、追加パッケージのダウンロードのため、インターネット接続が必要になります。

有線LANの場合は、すぐに自動接続してくれますが、暗号化した無線LANの場合は、上部パネルにあるネットワークアイコンから選択して、SSIDや暗号化キーを入力して接続しましょう。

また、アクセスポイントをステルスに設定しているときは、「非表示Wi-Fiネットワークに接続」から接続できます。

Ubuntu 15.04のインストール時間は、25分程度です。

デュアルブートやクリーンインストールなどのインストールの種類を設定して、ログインユーザーの情報を入力するだけで、インストールが完了します。

Step 1. 日本語の選択

デスクトップの右上にある「Ubuntu 15.04のインストール」アイコンをダブルクリックすると、まず、言語の選択画面が表示されます。

Ubuntu 15.04 インストール 日本語の選択

自動的に「日本語」が選択されるので、そのまま「続ける」ボタンで次へ進みましょう。

Step 2. インストールの準備

Ubuntu 15.04 インストールの準備

インストールの準備では、ハードディスクの空き容量(6.7GB以上)、電源やインターネット接続がチェックされます。下にある2つのオプションはオフのままで、次へ進みます。

Step 3. インストールの種類 ※ここが最も重要です

インストールの種類では、Ubuntu 15.04のインストール方法とインストール先を設定します。

Ubuntu 15.04 インストールの種類

PCにインストールされているOSが自動的に検出されて、それに応じてインストールオプションが表示されます。

例えば、Ubuntuの古いバージョンがインストールされているPCでは、上から順に、アップグレードインストール、再インストール、他のOSとのデュアルブート、クリーンインストールになります。

また、複数のパーティションがあるハードディスクで、インストール先のパーティションを指定したいときは、最後にある「それ以外」を選びましょう。

Ubuntu 15.04 インストールの種類 パーティションの編集

PCに搭載されているハードディスク(sda, sdb...)とパーティション(sda1, sda2...)が表示されるので、インストール先のパーティション(ここでは /dev/sda1)を選択したら、その下の「Change」ボタンをクリックして、パーティションの編集を開きます。

「利用方法」リストから、Ubuntuのデフォルトのファイルシステムである「ext4ジャーナリングファイルシステム」を選んで、「パーティションの初期化」をチェックします。

また、Ubuntuのシステムがインストールされるマウントポイントは、「/(ルート)」にしておきます。

パーティションの編集を閉じて、「インストール」ボタンをクリックすれば、ハードディスクへのインストールが開始されます。

Step 4. 住んでいる地域の選択

Ubuntu 15.04 インストール 地域の選択

住んでいる地域は、自動検出されるので、そのまま次へ進みます。

Step 5. キーボードレイアウト

Ubuntu 15.04 インストール キーボードレイアウト

キーボードも自動検出されるので、そのまま次へ進みます。

Step 6. ユーザー名とパスワードの入力

Ubuntu 15.04 インストール ユーザー名とパスワードの入力

Ubuntu 15.04にログインするときのユーザー名とパスワードを入力します。

「コンピューターの名前」には、自動検出されたマシン名が、ユーザー名に加えて追加されます。

以上で、インストールの設定は完了です。「続ける」ボタンをクリックすると、スライドショーが開始されます。

Step 7. インストールDVDを取り出してハードディスクから起動する

スライドショーが終わり、「インストールが完了しました。」とメッセージが表示されたら、インストールDVDを取り出して、Ubuntu 15.04を再起動してみましょう。

無事ハードディスクから起動できれば、Ubuntu 15.04のインストールは完了です。

メニューの表示方法を切り替える

Ubuntu 15.04では、メニューの表示方法を、LIM (タイトルバーに表示)とグローバルメニュー(パネル上部に表示)の2つから選択することができ、オプションで簡単に切り替えることができます。

メニューの表示方法を変更するには、ランチャーから「システム設定」アイコンをクリックして、「外観」を開きましょう。

Ubuntu 15.04 メニューの表示方法の変更

「挙動」タブの「ウィンドウのメニューを表示」オプションで、メニューの表示方法を選択できます。

デフォルトは、「ウィンドウのタイトルバーの中」でLIMに設定されていますが、「メニューバーの中」を選べば、グローバルメニューに切り替えができるので、使いやすい方を選ぶようにしましょう。

ログイン画面で無線LANのパスワードを要求されないように設定する

Ubuntu 15.04では、無線LANのパスワードの格納方法を、2通り選択できるようになりました。

そのため、起動したときのログイン画面で、無線LANのパスワードを要求されることがあります。

毎回パスワードを要求されないようにするには、まず、パネルのネットワークアイコンから「接続を編集する」を選んで、「ネットワーク接続」を開きます。

登録してあるアクセスポイントを選んで、「編集」ボタンをクリックします。

Ubuntu 15.04 無線LAN パスワードの保存

「Wi-Fi セキュリティ」タブを選んで、「パスワード」の右側にあるアイコンをクリック、「すべてのユーザーのパスワードを格納する」を選んでおけば、次回からログイン画面でパスワードが要求されなくなります。

※ この設定は、必ずUbuntuにログインした後で行ってください。ログイン画面からでは設定できません。

画面を暗くしてロックするを無効にしておく

初めてUbuntuを使う方は、しばらく席を離れてもどってくると、画面が真っ黒になっているので、びっくりするかもしれません。

Ubuntu 15.04では、アイドル時間が続くと、自動的に画面が暗くなりロックされるように設定されています。

ロックしないようにするには、システム設定から「画面の明るさとロック」を開きます。

Ubuntu 15.04 システム設定 画面の明るさとロック

まず、「画面を暗くして節電する」オプションをオフに、「次の時間アイドル状態が続けば画面をオフにする」を「しない」に設定します。

そして、「ロックする」をオフにしておけば、アイドル時間がつづいても、画面はそのままにできます。

Unity Dashの使用しない項目を非表示にして軽量化する

Unity Dashの検索結果に表示される項目で、使わないものは非表示にしておけば、軽量化することができます。

まず、海外のオンラインショッピングを非表示にするには、システム設定から「セキュリティとプライバシー」を開きます。

Ubuntu 15.04 Unity Dash 海外のオンラインショッピング 非表示

「検索」タブにある「オンラインの検索を含める」をオフにすれば、海外のオンラインショッピングが非表示になります。

Ubuntu 15.04 プライバシーの設定

あわせて、使用したファイルなどの履歴を記憶させたくないときは、「ファイルとアプリケーション」タブで、「ファイルとアプリケーションの利状況を記録」をオフにしておきましょう。

また、「診断」タブにある「Canonicalにエラーレポートを送信する」と「Canonicalにシステム情報を時々送信する」の2つのオプションをオフにしておけば、レポート送信処理をなくして軽量化できます。

Dashプラグインの「ファイルとフォルダー」を無効にすれば、Dashの検索結果からファイルやフォルダと、「最近使ったもの」を非表示にして、軽量化することができます。

アプリケーションLens(左から2番目)を選んだら、「ファイルとフォルダー」で検索して、Dashプラグインの「ファイルとフォルダー」アイコンをクリックします。

Ubuntu 15.04 ファイルとフォルダー 非表示

「無効」をクリックすれば、以後、Dash検索でファイルや最近使ったものが表示されなくなります。

ゲストセッションを削除する

Ubuntu 15.04のシステムアイコン(パネルの一番右にあるアイコン)のメニューには、「ゲストセッション」が表示されます。

ゲストセッションは、ログインユーザー以外のゲストが、一時的にUbuntuを使用するために用意されたもので、ファイルの保存やシステムの変更はできません。

ゲストセッションを使う機会はあまりないと思うので、間違って選択しないように、削除しておきましょう。

端末から以下のコマンドを実行して、LightDM(ログイン画面)の設定ファイル「50-ubuntu.conf」を開きます。

$ sudo gedit /usr/share/lightdm/lightdm.conf.d/50-ubuntu.conf

「user-session=ubuntu」の後ろに、「allow-guest=false」の一行を追加して保存します。

[SeatDefaults]
user-session=ubuntu
allow-guest=false

Ubuntuを再起動すると、システムアイコンにゲストセッションが表示されなくなります。

動画や音楽を再生するためのコーデック「Ubuntu restricted extras」をインストールする

Ubuntu 15.04をインストールした直後に動画や音楽ファイルを再生しようとすると、その都度「拡張マルチメディアプラグインをインストールしますか?」というメッセージが表示されてしまい面倒です。

「Ubuntu restricted extras」をインストールしてコーデックを追加しておけば、ほとんどすべての動画や音楽を再生できるようになります。

Ubuntu restricted extrasのインストールには、注意が必要です。途中でソフトウェアセンターが応答しなくなるので、強制終了させてください。

これは、Microsoftのフォントをインストールするための「ttf-mscorefonts-installer」のEULA(使用許諾)が、正常に動作しないために発生します。

強制終了させた場合でも、MSフォントがインストールされないだけで、動画や音楽は問題なく再生できます。

また、「ttf-mscorefonts-installer」そのもののステータスは、インストール済みになります。

このまま、Ubuntuを暫く使っていると「一部のパッケージ用のデータファイルをダウンロードできませんでした」というメッセージが表示されてしまうため、「ttf-mscorefonts-installer」は削除しておきましょう。

著作権制限のある市販のDVDを再生できるようにする

Ubuntu restricted extrasをインストールすると、著作権制限のない自作DVDは再生できるようになりますが、市販のDVDを再生しようとすると、「動画を読み込めませんでした」エラーになり、再生できません。

$ sudo /usr/share/doc/libdvdread4/install-css.sh

端末から上記コマンドを実行すれば、「libdvdcss2」ライブラリがインストールされ、著作権制限のある市販のDVDでも再生できるようになります。

FFmpegを公式リポジトリからインストール

Ubuntu 15.04では、コマンドラインの動画変換ソフトFFmpegを公式リポジトリからインストールできるようになりました。

Ubuntu 15.04 FFmpeg インストール

Ubuntu 14.04, 14.10では、「avconv」が採用されていたため、FFmpegをPPAからインストールしていましたが、Ubuntu 15.04ではソフトウェアセンターから、簡単にインストールできます。

なお、バージョンは「ffmpeg 2.5.4-1」で、現在の最新版「ffmpeg2.6.1」よりも古いものになっています。

不要なプレインストールアプリを削除してアップデートを高速化

Ubuntu 15.04の使わないプレインストールアプリを削除しておけば、無駄なアップデートをインストールしなくて済むので、アップデートの高速化とディスク容量の節約ができます。

以下は、Ubuntu 15.04から削除しても問題ない、主なプレインストールアプリです。

  • Firefox : Google Chromeをメインブラウザにするなら不要。なお、Ubuntu 15.04では、Googleの公式サイトから問題なくインストールできます。
  • Firefox 用の Ubufox 拡張機能 : Firefoxを削除したら、合わせて削除しておきます。
  • Deja Dup バックアップツール : バックアップ自動化ツール
  • Empathy インスタントメッセンジャー : 今は終了しているGoogleトークなどのチャットツール
  • Remmina リモートデスクトップ・クライアント : 遠隔地のデスクトップに接続するツール
  • デスクトップ共有 : VNCユーザーのデスクトップを遠隔操作するツール
  • Thunderbird メール : メールクライアント
  • Transmission BitTorrent クライアント : BitTorrent用のファイル共有アプリ
  • Shotwell Photo Viewer : 画像ビューア
  • Rhythmbox : 音楽プレイヤー、追加のアドオンもまとめて削除します。
  • Landscape サービス : Canonicalが提供するシステム管理サービスの設定ツール
  • Amazon : Amazonへのブックマーク、ランチャーのAmazonアイコンを削除できる

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2件のコメント

[C103] システム要件

参考にさせて頂いております。

14.04 LTSと同じとのことですが、それより重いでしょうか。ちなみに14.04 LTSの64bit版では、古いi5 750(OCして3GHz、メモリは8GBですがHDDはseq. readで120MB/s程度しかない)でもUnityが普通に使えております。

別件ですが、LTSを使い続けるのと、新しいのを追うのとの得失について、上手くまとめられた資料は、ございませんでしょうか。
  • 2015-07-22
  • Ubuntu初心者
  • URL
  • 編集

[C105] Re: システム要件

私は32bit版ですが、Ubuntu 14.04もUbuntu 15.04も同じLenovo G570にインストールして使っています。
Ubuntu 15.04がUbuntu 14.04よりも重く感じることはないですね。むしろ、起動は速いです。
また、「LTSとNon-LTSのどちらを使うか」については、個人の好みの問題だと思います。
次々と新しいアプリをインストールしたり、システムに変更を加えたりということがないのであれば、LTSを使えばいいと思います。
また、少々のトラブルがあっても、常に新しいものを使いたいということであれば、Non-LTSを半年毎にクリーンインストールです。
  • 2015-07-24
  • ubuntuapps
  • URL
  • 編集

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